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新型コロナウイルスの流行などで「家の過ごしやすさ」を重視する人が増えた結果、注目されるようになった全館空調。1台のエアコンで家中の温度を一定に保つシステムのことをいい、夏は涼しく、冬は暖かく、一年中快適な空間を作ってくれます。
しかし、全館空調はどのようにして導入するのでしょうか。既存の住宅に後付けできるのか、デメリットはあるのか、気になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、全館空調に関する基本的な知識や後付けの方法、費用や工期、おすすめの代替案などを紹介します。全館空調を検討している方や、快適な住まいづくりに興味がある方はぜひ参考にしてください。
1台のエアコンで家中の温度を一定に保つ全館空調。セントラル空調とも呼ばれ、北米などでは一般的な設備です。全館空調のついていない住宅に設備を後付けしたい場合、どのようなポイントに気をつけるべきなのでしょうか。
全館空調の後付けは、住宅の間取りによってできるケースもあれば、できないケースもあります。また、住宅の性能によっては、全館空調を取り入れても、あまり建物が快適な温度に保たれない場合もあるでしょう。
全館空調を後付けする場合、室内機と各部屋をダクトで通す必要があります。また、室外機の設置なども実施するため、間取りや構造によっては局所的にエアコンを使う方式でなければ空調の導入が難しいケースもあります。
全館空調を後付けする工事は、既存の住宅の構造や間取りによって異なりますが、一般的には数日から1週間程度かかります。工事費用は約100万円から300万円をみておきましょう。ただし、住宅の機密性などをあげる工事も同時に実施する場合、費用はさらに増すことが予想されます。
全館空調は、以下のような人におすすめできます。
・赤ちゃんや小さな子供がいる人
・介護をしている人
・ペットと一緒に暮らしている人
・在宅勤務、テレワークをしている人
体温調節が苦手な赤ちゃんや子供、ペット、お年寄りなどと一緒に暮らしている人は、全館空調によって家族の健康を守れそうです。
また、テレワークをしている人にとっても、夏の暑さや冬の寒さによって仕事に集中できない状況がなくなるのは大きなメリットといえるでしょう。
全館空調は、既存の住宅に後付けすることもできますが、新築やリノベーション時の設置がおすすめです。
工事費用や工期が安く済むほか、断熱性能やエアコンの能力が十分に確保できること、配管やダクトなどの見た目がスッキリすることなどが理由です。
逆にいえば、マンションや一軒家などの住宅を中古で購入し、フルリノベーションを実施したいと考えている人は、全館空調を導入すれば、快適な暮らしが送れそうです。
全館空調を家庭に導入した人は、どのようなことを考えているのでしょうか。インターネット上の口コミを見てみましょう。
全館空調の家に住み始めて1ヶ月...24時間エアコンついてるし電気代怖い!と思ってたけどアパートに住んでた時と大して電気代変わらなかった🥺 むしろオール電化でガス契約してない分逆に安くなった😳💡
引用元:X(旧Twitter)
新居に引っ越してから、息子めちゃくちゃよく寝るようになったな。アパートの時は全然寝なくて、夜の散歩もドライブも行ったのに。赤ちゃんにとって全館空調はほんとーーーーに快適なんだと思う。夜泣きに悩んでいる人にお勧めしたい。大人も快適。電気代高いけど、太陽光のおかげで前と変わらないよ。
引用元:X(旧Twitter)
屋根裏に大きな装置を設置して憧れの全館空調を導入。10年経過してちょこちょこ故障あるしやっぱりメンテも大変。効率が良い機種に交換したいけど金額も高くて悩む。あとトイレの匂いがたまに他の部屋に移る。良いとこもいっぱいあるけど正直ちょっと後悔
引用元:X(旧Twitter)
多くの人が懸念する電気代については「導入前に比べてそこまで負担感がなかった」と考える人が多いようです。また、育児やペットなどで、部屋の温度を快適に保ちたい人にとって、全館空調は「なくてはならないもの」として扱われています。
一方で、メンテナンス費用の高額さについてはデメリットとして捉える人が少なくありません。エアコンと異なり、電気代のほかにもフィルターなどの費用がかかるため、設置後数十年にわたって運用コストを年間で支出できそうかどうかは、よく検討が必要といえるでしょう。
快適な暮らしが送れる全館空調。後付けするデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
全館空調を後付けする最大のデメリットは、工事費用や工期が高くなることです。全館空調を後付けする場合、既存の壁や床などをはがして工事をする必要があるため、その分の費用も上乗せされてしまいます。
全館空調は、家中の空気を循環させるために、エアコンの能力と住宅自体の機密性が高くなければなりません。住宅の性能が低い場合、外気の影響を受けやすくなりますし、エアコンの能力も十分に発揮できません。その結果、家中の温度が一定にならなかったり、電気代が高くなったりする可能性があります。
冬場は暖房で空気が乾燥しますし、夏場は冷房で水分が奪われます。乾燥は喉や肌に悪影響を及ぼしますし、家具や床などの木製品にヒビ割れを引き起こす可能性もあります。
全館空調を後付けする場合、天井や壁などに室内機や配管、ダクトを設置する必要があります。部屋が狭くなったように感じる人もいるでしょう。室外機も大型のものになるため、ベランダやバルコニー、庭などに十分な面積を確保できるかどうかはよく検討しなければなりません。
全館空調は、一台のエアコンで家中の空気を循環させます。そのため、電気代は部屋ごとにエアコンを使う場合よりも高くなるケースが一般的です。また、室内機や配管やダクトなどは定期的に清掃や点検や交換が必要なため、メンテナンス費用も高くなります。
全館空調は、一台のエアコンで家中の温度を一定に保ちます。そのため、各部屋で温度を変えることができません。しかし、家族の中には温度に対する感覚や好みが異なる人もいるでしょう。また、部屋の用途によっても温度を変えたい場合もあるかもしれません。
たとえば「リビングは涼しくしたいけれども、台所では暑くなりすぎないようにしたい」といったニーズには、応えられません。
全館空調は、一台のエアコンで家中の空気を循環させます。そのため、エアコンが故障した場合、家中の温度が急激に変化する可能性があります。特に真夏や真冬の場合は、外気との温度差が大きくなりますし、体温調節が困難になり、熱中症や低体温症などの危険な状態に陥る可能性もあるでしょう。
また、エアコンの故障は修理に時間がかかる場合もありますし、業者がすぐに来られないケースも考えられます。その間は生活に大きな支障が出ますし、健康にも悪影響が出ます。
全館空調を後付けすることが現実的に難しいと考える場合でも「少ないエアコンの数で、家中を快適に保つ」こと自体は不可能ではありません。ここでは、全館空調を後付けせず、快適な家を作る方法について解説します。
まずは、各部屋に設置したエアコンだけで、温度差を解消する方法です。夏は2階で冷房を使い、冬は1階で暖房を使うことを検討しましょう。気温や住宅の性能によっては、エアコン1台だけでも家全体を快適に保てるでしょう。
サーキュレーターとは、空気を強力に送る扇風機のことです。エアコンのある部屋から他の部屋へ空気を送ることで、エアコンの効果を広げましょう。
後付け工事には様々なリスクやコストが伴います。全館空調を後付けする前に把握しておきたいポイントについて解説します。
全館空調は、一台のエアコンで家中の空気を循環させるシステムです。そのため、室内機や配管やダクトなどは定期的に清掃や点検や交換が必要です。これらのメンテナンス費用は、工事費用とは別にかかりますし、高額になる場合もあります。
メンテナンス費用は、全館空調の稼働時間や使用状況によって異なりますが、一般的には年間約2万円から5万円程度かかります。また、室内機や配管やダクトなどの寿命は約10年から15年程度ですが、故障や劣化によって交換が必要になる場合もあります。交換費用は約50万円から100万円程度かかります。
家族の中には温度に対する感覚や好みが異なる人もいるでしょう。また、部屋の用途や時間帯によっても温度を変えたい場合もあるかもしれません。
全館空調を後付けする前に、家族のメンバーそれぞれのライフスタイルも検討しておくと、家族間でのトラブルを事前に防げるでしょう。
もし、家族の中で温度に対する要望がバラバラな場合は、全館空調よりも部屋ごとに温度調整ができるエアコンを選んだほうが、満足度は高いかもしれません。
全館空調の後付け工事は、既存の住宅の構造や間取りに合わせて、室外機や室内機、配管やダクトなどを設置する必要があります。また、住宅全体の機密性といった性能も重要です。
工事の技術や品質が高く、長くメンテナンスなどを頼める業者に依頼することが重要といえるでしょう。
全館空調は、既存の住宅に後付けすることも可能ですが、室外機や室内機、配管などが多くなりますし、断熱性能やエアコンの能力も十分でなければなりません。また、電気代やメンテナンス費用も高くなりますし、乾燥やにおい・音・虫などの問題も発生する可能性があります。
全館空調は、新築や、大掛かりなリノベーションの際に、一緒に導入することをおすすめします。全館空調の導入が難しい場合は、サーキュレーターや扇風機などで空気を循環させたり、部屋ごとに温度調整ができるエアコンを設置したりすることも検討してみましょう。
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主に愛知県内でリノベーションを実施しており、提案から工事まですべてを自社で担当しています。
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